去年の8月20日、A3rd初日の昼公演の最後にそれは突然発表された。
「メジャーデビューすることが決まりました」
そして、公演終了後には号外のチラシが配られた。
10月25日、メジャーデビューシングル「会いたかった」が発売された。
あれから一年。公演は相変わらず行われているが、メジャーデビューが決まってから5人が卒業、13人のチームBオーディション組と5人の研究生が公演に加わった。
他にも研究生はおりその数は増加の一途を辿る。
シングル・アルバム・DVDと相次いで発売し、2回のコンサートを行った。
また、メディアへの露出が増えてバラエティやドラマ、グラビア、映画、声優など活躍の場が広がった一年だった。
一方でメンバー間の格差が付いた一年でもあったと思う。
シングルは選抜制となり、「推されメン」は毎回選抜され、数少ない枠を残りのメンバーが争う状態。
初めは16人、20人だった選抜枠はいつのまにか10人程度に。選抜に選ばれてもミュージッククリップでは、さらなる選抜が待ち受けている。
メディアへの出演も大体決まったメンバーが出演する。そして、5月から始まったいろいろな事務所への移籍。
実力、人気、スタッフの思惑、そして運。選ばれる者と選ばれない者、今後もそれは続いていくだろう。
事務所が決まったメンバーだって安心してはいられない。いつ仕事がなくなるか分からないからだ。
信頼を得ることは大変なことだが、失うことはいとも簡単にできる。周囲の信頼を積み重ね、いい仕事が貰えるように日々頑張って貰いたい。
そして活躍することでAKB48のブランド価値を高めていって貰いたいと思う。
二年目に突入するが、今後の展開がどのようになっていくのか楽しみである反面、どうなっていくのだろうという不安もある。
メンバーも同じようなことを思っているかもしれない。
スタッフは大変だとは思うが、メンバーが安心して公演ができる、ファンが安心して応援できる環境を作っていって欲しいと思う。